辛子明太子業界１０余年、自分で納得のいく明太子が作りたく「博多」という名前ではなく、あえて宗像に根を下ろすことに致しました。その理由として明太子づくりに欠かせないおいしい水と出会った事です。軟水で透明度が高く、きめ細やかな口当たり、何と言っても一口飲んで「美味しい」と思える地下水でした。まさに自然の恵みそのものです。過去に豆腐製造業の経験を持つ私は水が人や食べ物に与える影響がどれだけのものか熟知致しております。

辛子明太子に欠かせない助惣鱈の卵は毎年、数種類もの原料サンプルを重ね、皮が薄く、色見が良く、粒子感のある卵（真子）のみを厳選しております。まるい縁の辛子明太子の決め手になる調味液は、程よい辛味と香り際立つオリジナルブレンドした唐辛子とかつお調味液に日高産昆布だしを加え、清酒、みりん、醸造酢で味を整え魚卵特有の生臭さを感じさせないあっさりとした味わい深い辛子明太子に仕上がっております。

辛子明太子になる前の塩たらこ製造から弊社はこだわっています。助惣鱈の卵の中心部まで塩を浸透させるため、独自の漬け込み方法で粒子感を引出します。そうして出来た塩たらこは辛子調味液の浸透を良くししっかりとした味の明太子になります。辛子明太子の漬け込み時間は、切子４８時間、贈答用７２時間と商品グレード毎に漬け込み時間と辛子調味液の量を調整致しております。